家がきえた

hoshika2005-02-05

体調を崩す少し前
何故かやたら梅の木が見たかった。それも今の住まいに越す前の家、その隣にあった梅の木を。
梅の花にはまだ早いが、今日は珍しく昼間が空いていたので出かける事にした。
今の家に引っ越しをして15年はたっている。
その間ちょこちょこと様子を見に行っていたその家はもともとは社宅で、『私の家』と言うにはちょっと図々しいかもしれないが、まあ子ども時代の色々があった時期だから、引っ越してさらっと忘れるのも寂しい。
今日までの間に周囲もずいぶん変わっていた。
手作りコマをくれたおじいちゃんおばあちゃん達が住んでいた家は、見事だった八重桜ごと消えて駐車場に。
友達が住んでいて、通学路にもしていたアパートの敷地はリニューアルされて、関係者以外立ち入り禁止の看板が。もう通り抜けることも出来なくなっている。
勝手に入り込んで遊んでいた空地はすでに空地ではなくなり、よく行ってた小さな食料品店は、来る度名前が変わる勢いだ。
そしてとうとう私の住んでいた家もなくなった。
すでに新しい家がたっていた。
隣の梅の家も消えていた。
小さな空地になっていた。
桜と梅が角を飾る、かつての私の家の通りは
まるきり知らない場所のようになってしまった。
くやしかったので
当時からひいきにしてたせんべいやでせんべいをかって
ばりばりさせて帰りました。